
明日のある場所
作詞・作曲:ツチダズ 編曲:ツチダズ
同じ夕暮れで 同じ挨拶で
手を振る笑顔は
変わらない日々で 特別な理由もなく
離れていきそうな
もう夢じゃない あなたを忘れない
ここはどこでもない 明日のある場所
いつも何かに せかされるように
胸のざわめき 噛み砕いて
花が咲いたら きっと聞かせて
胸にしまった 優しい声
どうして毎日を ただ過ごすだけで
壊れていくのだろう
学べない日々に 悔やむような時も
離れはしないよ
車を走らせて すぐ迎えに行く
ここはどこでもない 明日のある場所
哀しさ 美しさ 締め付けられるだけ
言葉に託せず 飲み込むだけ
それでも拙く 雨音のような
あなたを呼んでる 小さな声
いつも何かに せかされるように
胸のざわめき 噛み砕いて
花が咲いたら きっと聞かせて
胸にしまった 優しい声
△


月の向こう
作詞・作曲:ツチダズ 編曲:ツチダズ
約束してくれれば それだけで笑えるんだよ
いつかまた会うとき 思い出してくれるだろ
あの頃の尽きぬ思いは
丘の向こうに 月の向こうに
まばたきもせず 歩いてきたの
ただふらふらと ただつらつらと
時間なんてまるで とまったような気がしてた
静かな森の中 焚き火を見つめるみたいに
言葉にするには 足りないままで
丘の向こうに 月の向こうに
まばたきもせず 歩いてきたの
ただふらふらと ただつらつらと
おしゃべりの間に 風もやんだよ
もう眠れるね もう眠れるね
初めての時を 覚えているよ
忘れた頃に 今 言い出せるように
まばたきもせず 歩いてきたの
ただふらふらと ただつらつらと
強がりの顔 見せない素顔
どちらも君だ どちらも君だ
おしゃべりの間に 風もやんだよ
もう眠れるね もう眠れるね
△


さよなら花束
作詞・作曲:ツチダズ 編曲:ツチダズ
どうやらここが たびの終わりと
思い違いの 繰り返しさ
ひとつところに 止まることなく
波に揺られるように
夏がずっと 続くようにと
電車に揺られ 海を見ていた
流れる景色 二人だけの席
いつか眠り込んでた
大切にしてきたことは
間違いではなかったかな
そのグラスを飲み干したら
それぞれに歩き出そう
さよなら 花束
陽の沈みゆく 砂浜
すがりつく 思い出を
今は置いていこうよ
どこまでも行く 陽炎の道
歩き疲れて バスを待ってた
ペンキのあせた ベンチで二人
言葉は風に流れた
心の向くまま動いた
悔いなんてないはずだった
互いの明日を思いつつ
夜が明けるのを待つだけ
それでも 時には
埃で埋もれないように
まぶしかった あの日々を
指で拭うのさ
懐かしい ぬくもりも
優しさからのためらいも
もう一度 もう一度
胸で噛みしめる
さよなら 花束
陽の沈みゆく 砂浜
すがりつく 思い出を
いつか超えていこうよ
△


不器用な人
作詞・作曲:ツチダズ 編曲:ツチダズ
新しい季節が もう始まるよ
気がつけば隣で 眺めてた
互いの言葉に 向き合って
見当外れの 答え合わせ
気持ちを許す人に逆に
無愛想になるってところ
自分で分かってても
誤魔化せないんだね
不器用な人
ため息を飲み込んで
白いスニーカーで
不器用な人
また誰かのためにと 君は
歌うように 笑う
たくさんの夜に 名前を呼んで
つまづきながらも くぐり抜けた
互いの生まれた 街の景色を
おとぎ話みたいに 彩って
胸がにぶくうずく時も
気づいていないようなふりで
夢中になる話を
探して来てくれる
今までのように
何も変えずに未来も 昨日も
手のひらの上
影踏みの道
間違えて追い越して 君は
気まずそうに 笑う
誰かを汚そうと 意気込んでみても
涙にほだされ 身動きも取れない
不器用な人
ため息を飲み込んで
白いスニーカーで
不器用な人
また誰かのためにと 君は
歌うように 笑う
歌うように 笑う
歌うように
△


ツチダズの質問ディスコ
作詞・作曲:ツチダズ 編曲:ツチダズ
華やかなパーティ 光の粒を
運ぶくらげ
居場所に困り 時を持てあます
所在なさげ
終電またぎ 客ひきとめる
人気のDJ
人混みの中 振り向いた顔
やっと見つけたよ
君のことがきっと好きだった
いつも今さら気がつくよ
そのままの笑顔の向く先が
もしかしたら僕ならいいのに
ゆらゆらと巡る 音の波泳ぐ
星のくらげ
まぼろしのなか 馴染みきれずに
戸惑う夜更け
景気付けひとつ 喉を下りてく
燃える火酒
人混みをかわし さりげない振りで
君がそばに来た
「俺と話してて大丈夫かい?」
野暮な問いかけ飲み込んで
気の利いたセリフも出てこない
とにかく好きな酒でもどうだい
今はこのまま 何も気にしないで
どうかこのまま 誰も知らない
君のことがずっと好きだった
いつも今さら気がつくよ
そのままの笑顔の向く先が
もしかしたら僕ならいい
虫の良い話があればいいのに
